ロンリーダンス

ロンリーダンス

六道輪廻~地獄道より~

地獄ってなんだろう
と考えたときに、多分、それは終わりが見えないことなんじゃないかと。

実際、キリスト教の地獄には終わりがないけど、仏教の地獄には終わりがあるので、
永遠のようでいつかは消えるもの
ってなんだろう。と。

且つ地獄は罪人が歩く場所なので、罪を抱えていないといけない。

と考えていたら、「後悔」というテーマに辿り着きました。

後悔の中でも、人を傷つけてしまった後悔っていつまでも消えないんですよね。
もう何年も経つのに、ふとした時に何度も思い出す。
相手を傷つけた事実が、罪として一生残る。

ただ後悔を思い出しては苦しいだけって辛いなと思って。

思い出して苦しむだけだと、
また同じ後悔を繰り返したり、その度に自分を責めたりしちゃうと思うんですよね。

でも同じ罪を繰り返してたらいつまでも償えないじゃないですか。

だから多分、罪って苦しむだけじゃ償えないんです。
償うためには自分の罪を知るということが必要なんですよね。

罪を知り、同じ後悔を繰り返さないでいられたら、
きっと人生の最後にようやく罪を知れた証明になり、償えるんだろうなと。

罪は犯さないに越したことはないですけど、犯してしまったなら、
そうやって償う準備を整えていくしかないんじゃないかと。

長くなりましたが、なのでこの曲は、
後悔に苦しむ人が少しでも向き合って生きていけるように祈りを込めて作りました。

[lyric]

誰かが背後で私を見て笑う
雨降る夜をひとり歩いている
罪を憂うたびに息が苦しくなる
アスファルトの上 香るあの日の匂い

人を笑い 傷を付けたり
素直になれず突っぱねたり
失って初めて私は罪に気が付いた

それは後悔を重ね
ただひとり呪い祈るロンリーダンス
思い出しては地獄の底で恥ずかしくなる
すべてのこんな苦しみは
いつの日か救いとなるロンリーダンス
あの突き当たりを右に曲がり次の通りまで

《大地に接吻をし 罪を告白なさい
そしたら神がまた生命をくださるでしょう》

ララバイ 覚めない夢の中で願い
あなたに会いたい ここを抜け出せたら

罪を受け入れ 間違いに気付いた時に初めて
人は償い 苦しみを経て
私はまた生きてゆくのでしょう

今も後悔を重ね
ただひとり呪い祈るロンリーダンス
思い出しては地獄の底で情けなくなる
それからこんな苦しみと
この舞台で最後までロンリーダンス
あの月明かりを心に誓い 私は二度と

それは後悔を重ね
ただひとり呪い祈るロンリーダンス
思い出しては地獄の底で恥ずかしくなる
すべてのこんな苦しみは
いつの日か救いとなるロンリーダンス
あの突き当たりを右に曲がり次の通りまで

命は罪の業火に焼かれ それでも繰り返し震え
生きてゆける
私は罪を背負い
あなたとともに