火花

火花

初めてバラードを作ってみました。
そして久々にミクちゃんに歌ってもらいました。

この曲は四年前くらい(ジャンクの投稿後に制作した)からデモとしてあった曲でずっと温めていたんですけど、六道輪廻シリーズが一区切りついて、今度は何しようかなと考えていたら、ふとこの曲のことを思い出したので、最近改めて細かいところを作り直したり、作曲し直してみたらなんとなく良い感じに出来上がっていったので、そのまま完成させました。

当時から曲のタイトルと冒頭の歌詞「触れたい」だけは決めていて、触れたいということは触れられない状態にあるということだから、片思いなのかもしれない。という風な感じで広げていきました。
タイトルが「火花」ということはその恋が火花のように短かったのかなと考えたりもしたのですが、なんか違うなと思って、色々考えてたら、
私はきっと相手にとって何気なく横目で見た景色の一部でしかなくて、前を向き直した次の瞬間には忘れてしまうようなものなんだろうなと。
その様子が火花みたいなんだなと気付いてからはあまり悩まなかった記憶があります。

MVも久々に自分で描いてみました。
これも冒頭のシーンを手だけで表現することだけは当時から決めていて、曲が完成して繰り返し聴いていたら、なんとなく映画「ゴースト/ニューヨークの幻」を思い出したので、そこから着想を得ることにしました。相手には見えていない状態というのは、片思いの恋にもいえるような気がして、でもこの子は僕の設定の中では生きているので、”相手には見えていないけどそこにはいる”ということを表現するために影だけの演出にしてみました。

どうか映像も含め楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

[lyric]
触れたい
手を伸ばしても月のように遠いのに
ただ 私はただあなたに恋をした

見つめたい
鼻先が触れるくらい近い距離で
ただ見つめてみたい 叶わないとしても

あなたの瞳に映る世界で私生きてみたくて
ぎゅっと神様に祈ってしまうの
ただ一瞬 あなたが私を見てくれたこの一瞬

このまま逸らさないで 時よ止まれ
少しだけでも火花のように
瞬いた次の瞬間にはパッと消えたとしても
その目の中で生きてたい

知りたい
閉じた瞼に私はいますか
ただ光になりたいと思いました

あなたを苦しめる影があるなら私が全部照らしてあげる 本当よ

これ以上進まないで 時よ止まれ
少しだけでもあなたを強く照らすんだ
次の瞬間にはパッと消えたとしても
その目に残り続けたい

このまま逸らさないで 時よ止まれ
少しだけでも火花のように
瞬いた次の瞬間にはパッと消えたとしても
その目の中であなたと生きてたい